こんにちは。
経理マン(@keiriman12)です。
みなさん、日商簿記という言葉は聞いた事ありますか?
日商簿記には初級・3級・2級・1級と難易度別に4つの級があります。
経理マンも2級まではもっており、1級も勉強中だったのですが、いろいろな思いがあり1級の勉強をやめる事にしました!
なんで止めるのか?日商簿記1級を持つメリットは?などなど
現在簿記1級を勉強中の方や、これから勉強しようか迷っている方に少しでも参考になれば幸いです。
目次
日商簿記1級の取得をやめた3つの理由

大半は実務で使わない
簿記を少しでも勉強した事がある人は分かると思うのですが、「簿記=実務」ではないんです。
簿記の中にも種類があって、「商業簿記」と「工業簿記」の2種類があります。
一般的に簿記と言われるものがこれに当たります。
お金がどう使われ、どんな結果が生まれたのか、それらを細かく記録するのが商業簿記です。
製造業や工場などで用いられる簿記です。
工業簿記では商品の製造過程における流れを記録します。
一つの商品が完成するまでにかかったコストをチェックし集計するのが工業簿記です。
そうです。この工業簿記を使う機会がほとんどありません。
そして日商簿記1級の工業簿記はめちゃくちゃ難しい。
使う事がほとんと無いのに、そんな大変な思いして時間割いてまで勉強する必要あるのか?と思ってしまいました。
取得するメリットをあまり感じない
正直日商簿記1級を取得するメリットを全く感じない。
以前は、2級取ったからせっかくだったら1級も取ろう。って思って勉強していたのですが、ぶっちゃけ必要無いんです。
資格を取る事による自己満足の部分だけが、勉強するモチベーションみたいなところがありました。
でも最近はより実務よりの勉強を優先するようになっていて、そう考えたら、実務で分からないところを勉強するのが1番自分の為になるんじゃないか?と思います。
簿記論と内容がかぶる
上記で、実務で分からない所を勉強した方が効率がいいのでは?
とは言ったものの、実際に実務で壁にぶち当たった後に勉強する。ってゆう事ばかりやっていたら、【何も知らないけど勉強頑張る奴】になってしまいますね?
ある程度は事前に勉強しておきたいし、知識を深めて出来る経理マンになりたい。って思うのが人というものです。
そこで簿記論を勉強する事にしました。
簿記論であれば、商業簿記は日商簿記1級レベル。工業簿記は2級レベル。と実際に仕事で使うような論点を重点的に勉強出来るという訳です。
そして、税理士科目であるので転職の際にも履歴書に書けます。
日商簿記1級を取得するより、はるかに自分に合っていると思いました。
日商簿記1級を取得するメリット

では、「簿記1級って取得する意味無くね?」って思うかもしれませんが、ちゃんと簿記1級にも取得するメリットはあると思います。
①税理士試験の受験資格を得られる
税理士試験を受けるには受験資格を満たしている事が条件になります。(詳しくは国税庁のHPへ!)
経理マンは職歴の部分で受験資格をクリアしているのですが、そうじゃない人も日商簿記1級を取得すれば、受験資格を得られる事になります。
②会計の知識を身に着ける事が出来る
出来るビジネスマンの条件として、会計の知識がある人は出来るビジネスマンに共通していると思います。
自分のキャリアアップを図るために簿記の勉強をして会計の知識を習得しようという人は多いのではないでしょうか。
特に会計の知識を持っていると、期間損益の感覚など、ビジネスにおいてとても大切な感覚を、他のビジネスマンよりも養う事が出来るでしょう。
③資産形成の役に立つ事がある
株式の知識や不動産投資の事など、幅広いお金に関する事に柔軟に対応出来るようになります。
単純に家計簿をつけるよりも、深いレベルで日々の収支を気にする事が可能になります。
経理部で働くなら簿記2級で十分

ここまで簿記1級について、書いてきましたが、
正直普通に働く分には簿記2級レベルの知識があればとりあえず問題ないと思います。
上場企業になるととても難しい論点などが出たりもしますが、そういう場合は「調べる⇒考察する⇒監査法人or税理士法人に相談」という流れになるので、全てを知っている必要はありません。
知識があるに越したことはないのですが、本当にその知識が自分にとって必要かどうかは見極める必要がありますね。
自分には、簿記1級は不要で、簿記論が必要という結論に至ったわけです。
あとがき
日商簿記1級は持っていても損はしないです。むしろ得する事の方があると思います。
ただ、重要な事は、資格を取った後にどう生かせるのか。という事だと思います。
自分の場合は工業簿記を使わないので、簿記論で商業簿記の知識を深める方が正解だと判断しました。
何が必要で、何が不要か、それは人それぞれなので、何事も今の自分に最適な選択をするように意識しましょう。
ここまで読んで頂きありがとうございます。
経理マン
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