こんにちは。
経理マン(@keiriman12)です。
最近ニックネームがキャッチーじゃないなと悩んでいます。経理という事以外大してヒントがないですが、それでもキャッチーなニックネームを募集しております。
採用させて頂いた方には、とてもとても気持ちを込めたありがとうとPS4のコントローラーを1つ差し上げます!
ふるってご応募下さい!!
さて突然ですが、決算やってますかーーー!?
自分は今四半期決算真っ只中です!!とても忙しいです!
決算と言っても、
・年次決算
・四半期決算
・月次決算
・日次決算(あんまりやってる会社は無いかな)
と期間毎に様々な決算があります。
ただ、決算をする事で得られる情報はどの期間の決算でも平等に有益な情報になります。(日次はならないけど)
決算をする事で会社経営に必要な数字を明確にし、今後の経営戦略を立てる事が出来ます。
・今年の売上はいくらだったのか?
・原価はいくらだったのか?
・販管費は?
・ボーナスにまわすだけの原資はあるのか?
などなど
決算をする事で様々な数字を明らかにするのです。
そんな決算ですが、
是非個人事業主やフリーランスの方にも毎月やって欲しいのです。
特に月次決算をやって欲しいです!
自分の事業や今の現状を見つめ直す上で、数字的観点からのアプローチは非常に有効になります。
今回はそんな月次決算がなぜ個人事業主の方にも有効なのかを紹介させて頂きます。
目次
個人事業主こそ月次決算をするべき
上述しましたが、個人事業主の方にこそ月次決算をやってほしいです!
月次決算とはその名称からも分かる通り、1ヶ月間の取引を全て集計して決算を行う事です。
決算とは1年間の年次だけではないんです!むしろ月次決算の方が大事なんです!!
月次の損益を見える化できる

当たり前のん様ですが、これが意外と出来てない人が多いです。
なんとなく感覚で売上はいくら、経費はいくらって把握しているかもしれませんが、
じゃあ、そのざっくり把握で経費の削減は出来ます?
あくまで経費削減とは一例にすぎませんが、
月次の数字を細かく把握する事で、無駄な経費、伸びる可能性がある売上、などなど
今の現状を表す数字を把握する事が出来るのです。
今後の方針を立てるための指標になる
上記でも述べた部分と多少かぶるところではありますが、
現状の数字を把握しない事には、
・注力する売上
・削減すべき経費 などなど
取り組むべき課題が見えてきません。
そして、それは経営戦略を立てる上でも必ず必要になります。
予算を決め、実績の数字との乖離を毎月把握する事で、今の戦略が上手くいっているのかどうかを確認する事が可能となります。
いわゆる、予実管理と言われるものです。
会計に強くなる
経営者たるもの会計の話が出来ない事には、深い経営の話をする事は出来ないと思ってます。
というより逆説になってしまいますが、すごい経営者ほど会計の知識があります。
だって、経営するのに、売上の計上基準とか、有価証券の事とか、固定資産の処理方法とか、分からなかったら深く経営出来ないですよね?
目先の資金繰りをするのは経営ではなくて、あくまで資金繰りです。
お金が入金されたらそれが全部売上だと思ってませんか?
支払いをしたらそれが全部経費だと思ってませんか?
それは大きな間違いなので、少しずつでも会計に関しての知識を付けるようにしましょう。
年次決算(確定申告)が楽になる

勝手なイメージでごめんなさい。先に誤っておきます。
個人事業主って確定申告のシーズンになると焦って領収書かき集めて、税務署に質問しながら、一生懸命確定申告してますよね(笑)
※(注)勝手なイメージです
毎月月次決算をやっておけば、その月次の数字を集計するだけで年次決算(確定申告)が出来ます。
当たり前ですが、月次の12か月分が年次決算になります。
月次決算とは実際にどうればいいのか?

でも、月次決算やった方がいいと言われても、じゃあ何をすればいいの?ってなりますよね。
なので実際に経理マンが毎月やっている月次決算の流れを説明すると共に、それを個人事業主の方がやるにはどうしたら良いかを考えていきましょう!
1日目~2日目|現預金
まずは最初の1日~2日で先月分の現預金の仕訳を全て入力します。
(※現預金=現金の入出金、預金の入出金)
取引量がそこまで多くない場合や難しい仕訳が無い場合は1日で大体終わると思います。
ただ、本業をしながらの作業で途切れ途切れになる事が予想されるので、1日~2日を目安に現預金の仕訳を入力しましょう!
2日目~3日目|クレジットカード
現預金を入力出来たら、次はクレジットカードで支払ったものを未払金に計上しましょう!
なぜ未払金に計上なのか??
クレジットカードって使った時点ではまだ、お金の支払いってしてないですよね?
購入してから1か月ほどタイムラグがありますよね?
例えば、3月1日にクレジットカードで購入したものは、支払いは4月の引き落としがほとんどです。3月のうちにお金の支払いはまだしてません。物はもう手元にあるけど、未払いです。だから未払金に計上します。
未払金は、まだ支払いをしていないので借金と同じだと思ってください。なので負債です。
負債は貸方(右側)に計上します。タクシー代をカード払いしたら仕訳は ↓ です。
旅費交通費 / 未払金
上記をカード明細分の対象月分入力します。
3日目~4日目|売上
現預金、クレジットカードの入力が完了したら次は売上の入力をしていきましょう!
売上の計上基準にもいくつか種類があるので簡単に説明しておきます!
出荷基準:会社の倉庫から商品が出荷されたタイミング
納品基準:倉庫から出荷された商品がお客様に納品されたタイミング
検収基準:納品された商品がお客様に検収されたタイミング
こちらが基本的な売上計上の基準です。
(個人だと入金時に売上計上している人が多いかも、、。でも会計の原則に発生主義というのがあります。)
【発生主義の詳細はコチラ】
多いのは検収基準です。経理マンが務める会社も検収基準です。
お客様からの検収書を売上の証憑としています。
どういったサービスを展開しているかによってこの基準が変わってきます。
※1度そのルールに従って計上したら、簡単に変更できないので注意してください!
会計の原則に同じ計上ルールをしなければいけないというのがあります。これを簡単に変更できてしまうと利益操作とみなされる恐れがあります。
月初に先月分に検収(もしくは他の基準)した売上を全て会計ソフトに入力しましょう!
この際、発生主義の原則に従って売上の相手科目は売掛金を計上しましょう!
売上を計上したけど、まだ代金を受け取ってない状態を売掛金と呼びます。
売掛金は今後その代金を受け取る権利があるので資産です。仕訳 ↓ こちら。
売掛金 / 売上
4日目~5日目|経費
この辺まできたらそろそろ大詰めです。
先月に発生した経費を計上しましょう!売上と違って、その経費の勘定科目を考える必要があるので、最初のうちは苦戦するかもしれませんが、使う科目は基本的に同じものが多いのでコチラを参考に入力してみましょう。
この際も売上のように買掛金で相手科目を計上します。
サービス(商品)の提供は受けているけど、まだ代金は支払っていない状態。
買掛金も未払金と同じで、まだ今後代金を支払う事になるので負債です。仕訳は ↓ こちら。
仕入 / 買掛金
5日目~6日目|前払費用・前受金
1年間で利用するサービス等は、一括で経費にする事は出来ません。
月々に分割して計上する必要があります。
あとえば、年間120万円のサービスを一括で支払いった場合、1ヶ月12万円ずつ計上する必要があります。
これは、ちゃんとその期間に利用した費用を計上しましょう!という会計の原則に基づいた考えです。
支払時
前払費用120万 / 現預金120万
費用発生時(1/12を計上)
費用12万 / 前払費用12万
これを疎かにすると、税務署に痛い目に合わされるので注意してください!!
また、こちらがサービスを提供するまえにお金を受け取った場合は、前受金として計上します。
これは前払費用の逆バージョンですね!
入金時
現預金 / 前受金
収益計上時
前受金 / 売上
その他
ここまででほとんどの仕訳を入力する事が出来ました。
・計上漏れが無いかチェック
・全体的に計上間違えが無いかチェック
などなど、細かい調整をしていきましょう。
基本的には同じ会計期間内であれば、後からの修正は簡単ですが、
これが期を跨いでしまうと簡単に修正する事が出来ないので注意してください!!
まとめ
今回は、個人事業主が月次決算をする事で得られるメリットと具体的な月次決算のスケジュールを記載させて頂きました!
月次決算は絶対にやった方がいいです。月次決算をやる事で生じるデメリットと言えば、月初が少し忙しくなるくらいでしょう。
それと比較しても得られるメリットの方が圧倒的に多いのどんな個人事業主の方もやる事をおススメします。
絶対に月次決算はやった方がいいです!
もっと詳しく知りたい!という方はお気軽にメッセージください!TwitterのDMでも大丈夫です!
コメントを残す